夜になると分泌される 松果体ホルモンです。
メラトニンの特徴的な作用は自律神経の安定作用です。
自律神経が安定することによって、情緒は安定し、不安の改善、
イライラ、易怒性の改善、食欲の回復、下痢の改善、睡眠の安定、
その他、レム睡眠行動障害、ムズムズ脚症候群、過活動膀胱、
眼圧降下作用などがあります。
自律神経が安定する結果として、免疫のバランスと免疫力が改善され、抗癌作用が期待されます。
抗酸化作用は強力で、サビ落としホルモンとも呼ばれ、
抗老化作用が期待される不老長寿の薬と言われる所以です。
大田浩右
メラトニンは視交叉上核(体内時計)
MT-1: 体温、血圧、脈拍の安定化作用
MT-2: 眠気を強め、睡眠誘発作用
このため、睡眠薬と勘違いされることがあります。常用すれば、睡眠誘発作用は数カ月で減弱します。
■ 夜分泌されるメラトニンは、成長ホルモンと協力して、子供の成長を促進する大切なホルモンです。寝る子は育つと言われる所以です。
■ メラトニン分泌は50歳を境に急激に減少します。抗酸化作用の低下により、体はサビやすく、いわゆる老化が加速していきます。健康のためには、50歳からのメラトニンの補充は大切です。
メラトニンの飲み方・・夜8時~10時に内服して消灯ください。
■ メラトニン分泌は50歳を境に急激に減少します。このため、自律神経の安定化作用も減弱し、更年期障害と言われる多彩な不定愁訴をきたすことがあります。50歳を過ぎたら、2.5mg程度のメラトニン補充をお勧めします。
■ メラトニンの性ホルモン抑制作用により、前立腺癌、乳癌の予防効果について、数多くの報告があります。アロマターゼ阻害作用があるため、乳癌再発予防効果が期待されます。
<薬監証明>
大田浩右医師として自律神経安定治療のため、カナダ、米国より純度の高い医療用メラトニンを輸入したい旨、当該メラトニンの成分、品質、効果、安全性について、厚労省近畿厚生局に対し薬機法上の承認を申請。2024年6月21日付けで許可されました。
<副作用と併用禁忌>
2020年厚労省はメラトニンを小児に限り、入眠改善剤として承認しました。小児用メラトベルの承認時に判明したメラトニンの副作用頻度は、傾眠4.2%、頭痛2.6%、胃腸障害1.3%、肝機能異常1.0%と、生理物質なので副作用は軽微と考えます。 なお、フルボキサミンマレイン酸塩(ルボックス/デプロメール)は併用禁忌なのでご注意下さい。
<用法・容量>
1日1回夜の8時~10時に内服下さい。1回量は2mg~5mg。病状により増量します。 なお、内服中に体調不良などなんらかの異常を感じたら、直ちに内服を中止してください。
薬品名 | メーカー名 | 薬価 | 30日負担額 |
医療用メラトニン徐放剤 5mg |
カナダバイオクリニック ナチュラルズ |
65.0円/錠 |
1950円 2.5mg:975円 |
医療用メラトニン 10mg |
米国ダビンチ ラボラトリーズ |
75.0円/錠 | 2250円 |
医療用メラトニン 20mg | 米国バイタル ニュートリエンツ | 108.0円/錠 | 3240円 |